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抗血栓薬の術前休薬期間はここを覚える

昨日血栓症について書いたので、その流れでこちら。

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ちなみに答えは意地悪でひとつだけではないです。

でも覚えちゃえば確実に点が取れるサービス問題でもあります。

血栓療法については、毎年出題されてるんじゃない?

必須で覚えないといけないですね!


まず抗血小板薬について。

抗血小板薬(抗血小板作用を有する治療薬も含む)には2種類あります。

血小板作用抑制が不可逆的か、可逆的かの違いです。

まず血小板作用を不可逆的に抑制し、新しい血小板が産生されるまで抗血小板作用が持続するタイプは、血小板の寿命が10日程度なので休薬しても7日ほどは抗血小板薬の作用が消失しません。

もうひとつは薬剤が代謝されたら抗血小板作用も消失する可逆的なタイプで、休薬すれば数日で効果が消えます。


作用機序まで覚えられたら完璧なんですが、とりあえず薬が不可逆的タイプか可逆的タイプかは覚えましょう〜。

テキストに載っている不可逆的タイプは、アスピリン、アセチルサリチル酸バファリン)、チクロピジン(パナルジン)、クロピドグレル(プラビックス)、イコサペント酸(エパデール)

最低でもこれだけは覚えた方がよさそうです。


抗凝固薬は不可逆的に作用する薬剤がないので、休薬後7日以上作用が持続するものはないです。ワルファリンが5日ほど。



最初の解答は1.3.4.5でした。



大事なポイント。

ワルファリンは3日~5日前に休薬して、未分画ヘパリンの持続投与に切り替えます。

低分子量ヘパリンに切り替える、って選択肢の問題が過去問にあったと思うけど、間違えないように。


未分画ヘパリンはオペの6時間前に中止します。


凝固能の評価は、未分画ヘパリンはAPTTかACTで、ワルファリンはPT-INRでモニタリングします。

凝固能の評価、今年の試験にも出ました。

よく出題されるので覚えましょう〜( ˙ᵕ˙ )





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